研修会・講習会 実施報告
平成27年度 一般社団法人山口県介護福祉士会代議員総会講演会【H27.5/16】
一般社団法人 山口県介護福祉士会代議員総会 講演会
講演1
認知症の人の理解と課題 ~若年性認知症・初期認知症の本人の視点から~
講師:若年性認知症問題に取り組む会「クローバー」
代表 藤田 和子 氏
講演2
「当事者が望む主体的な生活をどう継続していくか」
講師:若年性認知症問題に取り組む会「クローバー」
事務局 産業カウンセラー 川口 寿弘 氏
平成27年5月16日(土)山口県セミナーパークにて、アルツハイマー型認知症当事者の視点から語る講演会が開催されました。当日は満席の300名近くの方が参加されその関心の高さがうかがえました。
これまで認知症を患っている方に対して「どう介護したらいいのか」「どう関わりを持つべきか」などとこれまで介護する側のつらさ・大変さばかりが取りざたされ、そこに対峙している当事者の思いがあまり表に出てくることがありませんでした。今回の講演会講師でその当事者である藤田さんは「認知症になっても希望と尊厳をもって生きられる社会をつくりたい」という思いから、昨年10月日本で初めて認知症本人のみによる当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」に参画、共同代表に就任され当事者の生の声を社会に発信されています。
今回の講演会でもアルツハイマー病診断前後のカウンセリング機能の重要性、たとえ認知症になっても人生から排除されずにこれまでの人生が継続できるような安心できる居場所をつくることの大切さなど当事者の立場から語っていただきました。
支援する側の思いだけの関わりに満足することなく、その当事者の声に手法ではなく心から関心を持ち「周囲から承認されているという実感」が得られる環境を双方向で築いていけたらと強く感じました。
文責 有本
H27・5月16日
講演会「若年性認知症 初期認知症 本人の視点から~」
アンケート記入内容
・当事者の方の声を聴くことができたのでとてもよかった。
・自分の身に当てはめて考えると、他人ごとではないと感じました。
・認知症と聞くと、高齢者ばかりがクローズアップされると思いますが、今後はその次の世代の認知症の問題があることに気づかされました。
・本人の体験が聞けて良かった。
・認知症の当人から、症状などのことが聞けたので今後のケアにつなげることができそう。
・認知症と聞くと、何もできなくなるようなイメージがあったが、今日の講演で早期発見、その後の取り組みや家族の支援で生活を継続できることに勇気をもらいました。
・今、認知症専門棟で働いています。自分が日頃行っているケアについて振り返る機会になりました。認知症の人たちはこちらからの関わりを分かっているんだと気づかされました
・本人さんの生の体験談なのでよかった。
・またこのような講演会を開いてほしい。
・職場に帰ってこの話をしようと考えています。
・認知症について今までのイメージが変わった。
・本人さんが認知症を患いながらも、普通にお話ができることに驚いた。今までの認知症の考えを改めようとおもう。
・若い世代の認知症患者への理解がまだまだ足りていないと感じた。これからは高齢者だけでなく今回のような方の認知症をどうサポートしていくか考えなければならないと思います。
・認知症だとわかった時、わかる前の不安な気持ちなど体験談で聞けたのでよかった。
・自分の母も認知症を患っています。今日の話を聞くことで、母もつらい思いをしていることが分かった気がします。ありがとうございました。
・職場でこのような講演があることを伝えたい。
・当事者の体験なので、とても興味深く聞くことができた。
・若年性の認知症についての施策が遅れていると感じました。
・このような講演が聞けて良かったです。ありがとうございました。
・また、こういう講演を聞きたい。
・認知症になるときの不安感など、当事者しか知りえないことが聞けたのがとても参考になった。
・認知症の理解ということができたように思う。
・また聞きたい。
・当人からの話だったのでとても聞きやすかった。
・他の講演会では眠たくなったりするが、今日は最後まで興味を持って聞けました。
・若年性の認知症の理解がまだまだ足りないと感じた。
・自分の母、父に置き換えて考えると他人ごとではないと考えながら聞きました。とても参考になりました。
・高齢者の認知症ばかりでなくこれからは若い世代の認知症についても考えていく必要があるのだと考えさせられた。
・とても良い講演だった。
・今回のような講演なら次回からも聞いてみようと思う。
・認知症についての考えが変わった。
以上です。