研修会・講習会 実施報告

平成26年度 リフトリーダー養成研修【H26.6/20.21】

リフトリーダー養成研修

平成26年6月21日、22日に、森ノ宮医療大学理学療法学科の上田喜敏先生をお招きし、テクノエイド協会との共催でリフトリーダー養成研修を実施しました。
1日目は助成金制度、腰痛対策、リフトの種類と特徴などを講義形式で学びました。「日本の介護労働環境は、先進国の中では遅れている、十分な対策ができていない」「ボディメカニクスだけでは対応できない部分がある」「患者・利用者の持ち上げは20~25㎏が限度」「無理な体勢(不適切な姿勢)で介護をしていると歳をとってから症状が出てきて大変なことになる」等今までの概念を覆すような内容が次々と出てきて、衝撃的を受けました。しかし、先生の話しには全てデータに基づいた根拠があり、改めて現在行っている介護について考え直す時間となりました。
2日目は実際にリフトや福祉用具を使った実技講習で、6グループに分かれての実践でした。皆さん実際にリフトを操作しながら真剣に取り組まれている姿が印象的でした。合間で、スライディングシートなど福祉用具のミニ講習会が開かれたりして、和気あいあいと楽しく実りのある研修でした。
2日間を通して、私たち介護福祉士は腰痛予防対策についてもっと真剣に取り組んでいかなければならないということを痛感しました。自分を守り、人材を確保するためにも対策は必要で、もっとたくさんの方々に広めていく役割があることを学びました。そして、多くの方が介護の仕事を長く続けられることを願っています。

文責 山内

 

 

《アンケートより》


①どの事業所に属していますか

介護老人福祉施設
介護老人保健施設
訪問介護事業所
デイサービスセンター
障害者支援施設 11
福祉機器関連会社


 
②職種を教えて下さい

介護職員 23
生活相談員・生活支援員
ホームヘルパー
看護師
管理者
理学療法士
福祉機器関連会社職員

 

③介護サービス提供事業所に勤務されている方にお聞きします。現在職場ではリフトを活用していますか。

活用している 11
持っているが活用していない
持っていない 13
無回答
介護サービス提供事業所ではない

 

【活用している事業所の所持台数】

・16台・5台・1台・5台・10台・8台・1台・3台・3台・1台


【持っているが活用していない理由】

・20年前のもの
・使える者がいないため
・時間がかかる為2人対応でしている
・時間がかかるから

 

④今回の受講の動機はなんですか。(複数回答)

職場にリフトを導入したい 11
助成金制度について詳しく知りたい
リフトの操作方法を学びたい 16

 【その他】
・リフトリーダーの基礎知識を再学習
・腰痛予防に関する知識を深めたかったのが理由
・全職員にリフトの使用を徹底したい
・腰痛対策の正しい方法を学びたい
・近い将来必要になってくると思う
・リフト操作の再確認と最新の機器の情報収集
・職場の腰痛対策委員をしているので、プログラムにあった腰痛に関することにも興味があったので
・本でしか見たことのないリフトを学びたかった。職場で腰痛のある職員が数名いるので腰痛予防の知識を得たかった
・腰痛防止のためリフトの使用を出来るだけ行うようにする
・施設より受講しなさいと言われたため
・リフトの普及
・自分自身が実際に体験し、多種のリフトについて勉強してみたいと思った
・職場では取り入れることは難しいが、勉強・知識のために
・腰痛予防の手段を学びたい

 

⑤一日目の研修内容は、今後の業務展開に役立ちますか。

大変役に立つ 21
役に立つ 13
期待したほどではない
無回答

 

⑥二日目の実技はしっかり学ぶことができましたか。

しっかり学ぶことができた 23
まあまあ学ぶことができた 10
学ぶことができなかった
無回答

 【理由】
・ひととおり装着、体験させていただきました。熱心にご指導いただきありがとうございました。メーカーさんによって少しずつ違うのも、また勉強になりました。
・話を聞き、見ていると理解できたつもりでも、実際に使ってみると上手くいかず、自分自身が身につけること、帰って職場の皆に伝えることに努めたい。
・各事業者さんの説明がわかりやすかった。
・しているところを見るのと、自分が実際にするのでは全く違っていた。
・今まで使用したことのないタイプのリフトについて学ぶことができました。また適切な使用方法、注意点など細かな部分について知ることができました。
・丁寧な説明。
・しっかり学ぶことはできたが・・・、もっと知りたいので、本日出会ったメーカーさんにデモに来て頂き、仲間と共に学びます。
・大変わかりやすく何度も教えて頂いたのですが、技術を身に付けるには繰り返し行い身に付けていくものなので、全ては把握しきれなかった。
・リフトは安全で快適ということがわかりました。
・リフトを導入するには利用者一人一人の評価が必要だと強く感じ、自分自身の知識ではイメージしづらい点もあって、質問自体が適当ではない気がした。
・福祉用具を正しく使うことが大切だと理解できた。
・すべての機器を体験することができました。
・目で見て、体験することができたのは大変良かったと思う。
・しっかりシートの敷き方などがわかりやすかった。
・説明がとても丁寧で良かった。
・リフトの操作方法を正しく使えば、利用者も快適であり、介護職も楽に作業することができることが、理解できました。
・いろいろなものを自分で体験できたのが良かった。しっかりと時間が取ってあったので遠慮せずに体験できたのが勉強になった。
・自施設にないものを実際に見て体験することができ、大変勉強になった。
・リフトの使用、体験が初めてであったが、業者の方の親切な指導で実際に体験し、双方の立場でも楽な移乗であることが理解できました。
・時間が足りず出来ないことも多かった。初めてだったので、もたもたになった。


⑦今回の研修について、気づき、感想など自由に書いて下さい。
・とても勉強になりました。目からウロコでした。今まで意識していなかったことに気づかせていただきました。ぜひ職場に伝えていきたいです。
・上田先生の講義は大変聞きやすく、内容も充実していた。今後のリフト普及活動において実になる2日間でした。ありがとうございました。
・抱え上げの危険性や福祉器具についての知識を深めることができました。またベッドのギャジアップはすぐにでも実践できるので行ってみたいと思います。
・リフトの使用方法が良くわかった。使用感もとても良く、職員、利用者共に安全が確保されるものだと知った。
・リフトリーダー養成研修を開いて頂き、ありがとうございました。
・まず腰痛について軽く考えていたのですが、1日目に勉強し、考えが変わったと思う。現在の介護職等の現状を知り、腰痛、利用者のことを考えると、もっと福祉用具を活用するべきだと感じた。
・うちは施設のデイサービスで備品(机、いす、リフトなど)にお金を使えるとは今は思えないのですが、国際的な水準からみると遅れていること、体を痛めるのは(痛い思いをするのは)利用者と職員ということ、少しずつでも訴えていきたいと思いました。
・ボデイメカニクス、利用者をかかえるという介護、リフトの使い方、毎日仕事で行っていることを全て基本からもう一度考えてみなければと思いました。そして皆に伝えなければならない責任が少し重いですが、皆の腰痛が少しでも改善できればと思います。
・今までの介護が、自分、利用者に負担をかけていた事に気づかされました。適切な福祉用具を使い、正しいケアが行えるようにしていきたいです。とても参考になりました。
・施設で今後使用するなら、業者の方の説明を受け、何度か指導してもらう必要があります。まずは職員の意識づけからしていきます。
・ボデイメカニクスが役に立たないことを知り、今後大きく意識をかえていかなければと思うと同時に、戸惑いを強く感じた。ただリフトは快適だということが分かり、良かった。
・良い研修だったと思う。
・一人でなく、皆が参加できると良いと思いました。
・介護職員はリフトを言うと、「手間だ」「時間がかかる」と嫌うが、今日の研修でリフトを体験して大いに考えが変わった。自施設にも導入を働き掛けたい。
・役職者を対象にした研修で短時間でも行って頂ければ、導入に前向きとなる所も増えるのではと思った。
・初めてリフト使用をしました。思った以上に快適に乗れました。利用者の立場になれば、人の介助よりも安全かつ快適なのだと痛感しました。知的障害者施設ではまだまだ介護に対する意識がかなり遅れているので、意識を変えていくのは大変だと思いますが、腰痛のために休んでいる同僚をみると、布教していくのは大切だと思います。
・今回は初めての研修でしたが、今までの認識を新たにすることができました。また研修があれば又参加して、より一層操作方法、介護方法を身に付けたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
・講義で学んだことが、すぐ次の日に体験して納得できたのが、わかりやすくて良かった。リフトの種類もいろいろあり、自分なりに使っていたことを見直せそうです。職場の方々にもお伝えしたいです!!
・講師の方の考えもあるのか少し焦点がずれた印象もあるが、それが却って勉強になりました。腰痛対策として一連の事を学べる研修を受けられればと思います。
・実技をしっかり学ぶことができました。リフトメーカー、機種等豊富にあり、多くのリフトを体験できましたが、1メーカーの商品使用等説明すると、1社当たりの説明時間がもう少しあるともっと詳しく理解できると思います。
・参加できて本当に良かったと思いました。技術を形で覚えるのではなく、エビデンスを理解、先生の楽しい話、指導、本当に良かったです。リフトを実際に体験し、楽ではあるが、使い方、介助方法で安楽なリフトが苦痛や不安を招く事もさまざまな介助をされて自分で実感出来た事も良かったです。現場で導入してもらう以前に、今回の教えられた基本を一人一人に伝達できればと思っています。
・ボデイメカニクスがいかに自分の身体に負担をかけているのかわかった。そうしない方法でのベッド上の技術を聞くことの方がためになった。リフトをすぐに導入できないのであれば、楽に、無駄に負担がかからない技術を上田先生から学びたかった。リフトはどんなものがあり、体験程度で私は本日満足でした。次回は技術を教わりたいです。
・ボデイメカニクスが腰痛の原因にもなっていたことに驚いた。前かがみにならないような、また体の使い方を意識して仕事に取り組みたい。リフトだけでなく、他の福祉用具のことを学ぶことができて良かったです。2日間、ありがとうございました。
・ボデイメカニクスは大事だと思います。学び以降、体を大事に痛めることなくきています。お疲れ様でした。